前回までの続き、3回目です。
前回までのお話は、人は、タテ(過去世や守護霊、神様につながるもの)とヨコ(先祖)のつながりで、魂や体が形成されていて、そのタテとヨコの記憶を思い出すことで昇華する、というお話でした。
このチャネリングの旅をしているももさんとトリさんは、旅やその下調べをすることで、タテとヨコの昇華作業に加えて「星の人」のやるべきこともやっている、というお話でした。
詳しくはこちらです↓
今回は丹生都比賣(にうつひめ)について、「ミ」=アメノコヤネノミコト さんに聞いています。
ではどうぞ。
チャネリング内容
1994年11月27日
場所 佐原市(現在香取市)・木の下旅館
エンティティ 「ミ」=アメノコヤネノミコト
チャネラー もも
質問 トリ
チャネリング用語についてはこちら。
トリ 丹生とか白山とか、この辺もそうだけどさ、丹生は特にさ、昔砂鉄、砂鉄じゃないや、丹(に)、辰砂(しんしゃ)とか水銀のもととか採ってたでしょ。
ミ うん。
トリ あれって、水銀って何に使ってたのかな。
ミ だれが?
トリ 採ってた人たちは、何で水銀を採ってたのかな。
ミ たくさん?
トリ うーん、今から考えると、そんなにたくさんじゃなかったのかもしれない。
ミ ふうん。
うーんと、金属のこと以外に?
トリ うん?
金属のこと以外にって、あの、丹生とかってさ、丹生都比賣って、水銀の神さま?
ミ 違うよ。
トリ あ、そう。
丹生都比賣って、どなた?
ミ 丹生都比賣?
トリ って、知らない?
ミ どこの?
トリ あのね、丹生川上上社とか中社とか下社とか、丹生川ってあるでしょ?
ミ うん。
トリ あそこの丹生川上神社にお祀りされているのが、丹生都比賣っだっていうのね。
ミ うん。
トリ うん。
その、丹生都比賣は、水銀を採っている人たちの神さまだったって言われてるんだけど。
ミ あの、ん、んー、神さまじゃないの。
トリ 丹生都比賣?
ミ 丹生都比賣っていう意味なの。
トリ 丹生の比賣の丹生って、地名かな?
ミ うん?
トリ 水銀ってこと?
ミ うーんと、両方あるの。
トリ うん。
ミ あるけれど、うーんとね、人の、グループの名前なの。
トリ あ、一族の。
ミ うん。
トリ 比賣ってさあ、巫女さまってこと?
ミ 巫女?
トリ うん。
ミ 巫女、巫女じゃない時もある。
トリ そのグループの、グループを率いている人の娘とか?
ミ ううん、ちがうよ。
トリ 何かね、比賣とか比古(日子)とかって言うでしょ。
ミ うん。
トリ 意味がよく解らないの。
ただ男の人、女の人って言ってるの?
ミ うーん、魂の、男の人か女の人か、なの。
トリ じゃ、比賣っていう名前を持った人は、魂が女で、身体が男の子ってこともあったの?
ミ それはないの。
トリ ふうん。
じゃ、女の人の魂を持った女の人?
ミ そう。
トリ ふうん。
魂の性別と、身体の性別が同じだったんだ。
ミ うん。違う人もたまにはいたと思う。
トリ うん。
じゃあ、丹生族の女の人とかだったんだ。
ミ 丹生都比賣?
トリ うん。
ミ うーんとぉ……、特別な女の人。
トリ そうだよね、比賣って呼ばれてるんだから。
ミ うん。
トリ 特別なって、どういうふうに特別だったの?
ミ うーん、その人が、ヨコとタテのことをできる人だったの。
トリ へえ。
丹生都比賣?
ミ うん。
だから、うーん、1人ではないの。
トリ あ、じゃあ、ええと、何人もいたんだ。
ミ 何人か。
トリ 何人か、いたの。
ミ いたの。
うーんと、交代で。
トリ あ、じゃあ、一世代に1人とか?
ミ うーんと、詳しく解らないけど、うーん、何人かに1人。
トリ 何人かに1人が、丹生都比賣さんだったんだ。
ミ うん。
トリ それが今神さまって…
ミ ってなってる。
トリ なってるんだ。
ふうん。
で、その丹生の人たちって、水銀を採ってたんでしょ。
ミ うん。
トリ 何のために採ってたの?
ミ 売ったりしたの。
トリ 売ったって?
ミ 交換したの。
トリ 何と?
食べ物?
ミ うん。
トリ その、交換で水銀を手に入れた人たちは何に使用したの?
ミ うん?
みんなが知ってる以外に?
トリ わたしが知ってるのはさ、ええと、不老不死の薬だっていって飲んだりとか、あと、絵の具の材料にしたり、朱の顔料にしたりとか、あと、占いする時にお湯の上に滴らしたりとか。
ミ うん。
トリ くらいしか解らないけど。
ミ あとは金属のこと?
トリ うん。
あと、金を作るのにも、作るっていうか、精製するのかな、に使ったとか言ってるけど。
ミ うん。
トリ それだけの用事があって、水銀採ってたの?
ミ うんとねえ、買っていった人はそれだけの用事だったの。
トリ うん。
じゃあ、売った人は売るだけの用事で売ってたの?
ミ ううん。
買った人と丹生の人たちは使い方がちがうの。
トリ うーん。
じゃ、丹生の人って、水銀をどう扱ってたの?
ミ 不老不死の薬ではないの。
トリ うん。
ミ 水銀を、丹生都比賣が飲むの。
トリ 飲むの?
ミ うん。
トリ 丹生都比賣が、飲むの?
ミ そう。
トリ ふうん。
死んじゃうじゃん。
ミ 死なないようにして飲むの。
トリ ちょっとずつとか?
ミ ちがうものに変えて飲むの。
トリ え、ちがうものに変えるって?
何かと化合させるってこと?
ミ うん。
トリ 何にするのかな。
ミ うん?
あげるの。
トリ あげるって?
ミ 記憶。
トリ 記憶をあげる?
ミ あける。
トリ あける。
あ、丹生都比賣の記憶をあけるの?
ミ うん。
トリ そのために水銀を飲むの?
ミ ちょっとだけ飲むだけ。
トリ うん。
ちょっと飲むと記憶があくの?
ミ うん。
トリ それってさ、今の麻薬みたいなもん?
ミ もっと、もっともっと強いもの。
トリ ふうん。
ミ 記録、記録が読めるようになるの。
トリ え、記録って?
ミ 一族のヨコの記録。
だから、巫女さんではないの。
トリ 巫女さんって、タテの記録を読むの?
ミ そう。
トリ ふうん。
ミ でも、ちょっとちがうの。
トリ 巫女は?
ミ 巫女さんはちがうの。
トリ 巫女さんは何なの?
ミ 巫女さん?
巫女さんは神さまのことを読むの。
トリ あっそうか。
ミ うーんと、ヨコとタテを同時にはしないの、巫女さんは。
トリ ふうん。
あっ、そっか。
でも、ヨコとタテを同時にするのは、丹生都比賣だけ?
ミ だけ。
トリ あのう、他に何とか比賣さまって名のつく人はいっぱいいるじゃない。
ミ うん。
トリ でも特に丹生都比賣がそのことをしているの?
ミ 「つ」のつく比賣がしているの。
メモ
丹
硫黄と水銀の化合した赤い土です。
丹塗矢の丹です。
辰砂(しんしゃ)は鉱物で水銀の原料です。
丹生都比賣
丹の神様、という性質と、水神という性質があるようです。
水神ならば丹生川上神社に祀られてもおかしくなさそうな気がします。
ちなみに丹生川上神社周辺で丹は採れなかったそうです。
丹生川上神社
上社中社下社に分かれています。
雨乞いで有名なので、水に関係する神様が祀られています。
現在表立っては丹生都比賣が御祭神にはなっていないようです。
上社はダムの建設により現在は遷座していますが、このチャネリングの時点では元々あった、現在の大滝ダムの底の神社を言っています。
ダムになってしまうので遷座が決まった時、当時の宮司さんが寝込んでしまったと聞いていたので、霊的にいろいろ大変なのだろうと思っていたのですが、住民との関係など、現実世界でも色々大変だったようです。
吉野川含む大滝龍神湖って、結構龍に見えるのは私だけでしょうか。
比賣とか比古(日子)
ヒメヒコ制と言って、女性と男性二人のトップが集団を統一したという説があります。
女性は祭祀や農耕を管理し、その長がヒメと呼ばれ、男性は軍事的集団で、その長がヒコと呼ばれていました。
ヒメとヒコのセットで聞くイメージもあると思います。
ヤマトヒメ・ヤマトヒコ。
キビツヒコ・キビツヒメあたりは耳にするかもしれません。
日本神話を読んでいても「ヒメ」「ヒコ」がたくさん出てくるので、この敬称は何なのかが気になっていたのでしょう。
結局はっきりした回答はここでは得られていませんが。
巫女さんは神さまのことを読む。
自分の身体を依り代に神様を下ろしてご神託を聞いたり、今でも神社に奉仕していることを指していると思います。
「つ」のつく比賣がタテとヨコの記憶を読む。
瀬織津比賣(セオリツヒメ)
速秋津比賣(ハヤアキツヒメ)
興津比賣(オキツヒメ)
大屋都比賣(オオヤツヒメ)
都麻都比賣(ツマツヒメ)
このあたりの神様も、丹生都比賣と同じ様にタテとヨコの記憶を読める人たちだったのでしょうか。
調べてみると面白そうです。
余裕があれば調べたいですでね。
余裕があれば……。
丹生都比売神社には丹生都比賣が祀られています。
今回も長文読んでいただきありがとうございました。
ではまた『千葉県佐原(さわら)でチャネリング4』で。